WBSC世界野球ランキングの上位12カ国が出場する国際大会「2015 WBSC プレミア12」は15日、1次ラウンド第7日が台湾の各球場で行われ、日本は桃園国際球場で世界ランキング10位のベネズエラと対戦、激戦を制し6-5で逆転サヨナラ勝ち、一次ラウンド全勝で決勝ラウンド進出を決めました。
日本の先発・西勇輝(オリックス)が初回、いきなり先頭打者に本塁打を浴び1点を先制されるものの、日本も2回、平田良介(中日)の適時打ですぐさま同点に追いつきます。さらに4回には2ラン本塁打を打たれリードを奪われると、日本もその裏、秋山翔吾(埼玉西武)のタイムリーで1点差に迫りました。
日本は5回から登板した2番手・大野雄大(中日)が3イニングを1安打無失点に抑える好投、3番手・牧田和久(埼玉西武)も8回をピシャリと抑え流れを引き寄せます。
8回裏、連打と敬遠で1死満塁のチャンスをつくるとバッターは中田翔(北海道日本ハム)。ここでも中田は期待に応え、左翼越えに二塁打を放ち逆転に成功しました。
日本は9回から松井裕樹(東北楽天)をマウンドに送り、逃げ切りを図ります。しかし、この試合に決勝ラウンド進出がかかるベネズエラに粘られ、1死満塁とされると、代打者に三塁線を破る2点適時二塁打を打たれ再逆転されました。
決勝ラウンド進出を全勝で飾りたい日本は、9回裏、代打・今宮健太(福岡ソフトバンク)が右前打で出塁しチャンスをつくります。死球と敬遠で1死満塁とすると、ここで相手投手の暴投が出て同点に追いつきます。再び満塁とすると、途中出場の中村晃(福岡ソフトバンク)が三遊間を破りサヨナラ勝ちを決めました。
日本がシーソーゲームを制し、一次ラウンドを5戦全勝としました。
小久保裕紀監督は「打線がよくつないで逆転出来た。チームとして非常に成長してきた。いい形で勝負の準々決勝に入れる。明日は自信持ってグラウンドに立ちたい」とチームの成長に手応えを感じていました。
サヨナラ打の中村晃は「打てば勝てる状況だったので、必死に食らいついた。皆が一丸となってプレーして接戦を勝てているので非常にいい状態。皆で協力して頑張りたい」と意気込みを語りました。
日本は一次ラウンドグループB1位で決勝ラウンドに進出。16日の準々決勝ではグループA4位のプエルトリコと桃園国際球場で18時30分(日本時間19時30分)から対戦します。
2015年11月15日(日)
桃園 ◇開始 18:08 (3時間22分) ◇入場者 6,547
(2勝3敗)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
ベネズエラ | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 9 | 0 |
日 本 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2X | 6 | 12 | 0 |
(5勝0敗)
[ベ] | Garcia、J.Martinez、Hernandez、●Nieve(0-1)、Castellano - Apodaca、Yepez |
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[日] | 西、大野、牧田、○松井裕(1-0) - 嶋、中村悠 |
[ベ] | Olmedo 1号(1回1点 西)、Apodaca 2号(4回2点 西) |
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