【球跡巡り・番外編】公式戦開催全球場のデータを更新します(2023年)
NPB公式サイトの球場情報の中にある「公式戦開催全球場」には、球場毎にこれまで開催した試合数や本塁打数などのデータが掲載されています。2023年シーズンを前に、昨年度行われたセ・パ公式戦858試合のデータを加算しました。
昨年で北海道日本ハムの本拠地としての役目を終えた札幌ドーム。この球場での個人成績は、投手ではダルビッシュ有(現パドレス)が46勝、626奪三振と2部門でトップでしたが、奪三振では2位の上沢直之(383奪三振)に、200以上もの大差をつけました。打者では中田翔(現巨人)が98本塁打、378打点で両部門のトップに立ちました。2本届かず、通算100本塁打を逃したのは残念です。
球場別の通算安打では、昨年栗山巧外野手(西武)がベルーナドームで1000安打を達成し注目を集めました。今年はあと9本に迫っている坂本勇人内野手(巨人)が、4月中にも東京ドーム初の1000安打に到達しそうです。大島洋平外野手(中日)はバンテリンドームで898安打。荒木雅博(現中日内野守備走塁コーチ)が持つ945安打の最多記録更新はもちろん、大台到達にも期待がかかります。なお、これまでに1球場で1000安打以上を記録したのは次の12選手です。(球団=最も多く安打を記録した球団)
安打 | 選手 | 球場 |
---|---|---|
1465 | 野村 克也(南海) | 大阪 |
1287 | 王 貞治(巨人) | 後楽園 |
1208 | 衣笠 祥雄(広島) | 広島 |
1198 | 長嶋 茂雄(巨人) | 後楽園 |
1150 | 広瀬 叔功(南海) | 大阪 |
1139 | 山本 浩二(広島) | 広島 |
1121 | 高木 守道(中日) | ナゴヤ |
1099 | 川上 哲治(巨人) | 後楽園 |
1075 | 石井 琢朗(横浜) | 横浜 |
1030 | 福本 豊(阪急) | 西宮 |
1014 | 栗山 巧(西武) | ベルーナドーム |
1012 | 門田 博光(南海) | 大阪 |
球場別の通算セーブでは、これまで100セーブ以上はバンテリンドームで193セーブの岩瀬仁紀のほか、神宮で118セーブの高津臣吾、甲子園で114セーブの藤川球児の3人ですが、今年は一気に次の5投手の大台到達が期待されます。(成績は2022年末現在、球団名は現所属)
セーブ | 選手 | 球場 |
---|---|---|
94 | 益田 直也(ロッテ) | ZOZOマリン |
92 | 山﨑 康晃(DeNA) | 横浜 |
86 | 平野 佳寿(オリックス) | 京セラD大阪 |
85 | 増田 達至(西武) | ベルーナドーム |
84 | 松井 裕樹(楽天) | 楽天モバイルパーク |
各チームの守護神の本拠地球場での活躍に注目してください。
【NPB公式記録員 山本勉】