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SMBC日本シリーズ2017

デイリーリポート

第6戦

延長11回、川島のサヨナラ打で劇的勝利 ソフトバンクが2年ぶりの日本一に

 3連勝で一気に王手をかけながら、連敗を喫したソフトバンクが、地元・福岡で日本一をつかむのか。それとも、DeNAが連勝の勢いそのままに逆王手をかけるのか――。戦いの場を再びヤフオクドームに移したSMBC日本シリーズ2017第6戦は、両軍の意地がぶつかり合う。

 ソフトバンクの先発は千賀滉大が予想されたが、前日に背中の痛みを訴え、東浜巨が先発のマウンドへ。そんなスクランブル登板も粘投を披露。初回、安打こそ許すも後続を断って無失点に。2回表も、四球と安打で一死一、三塁のピンチを招くも、嶺井博希を三振併殺で本塁を踏ませない。

 今季のパ・リーグ最多勝右腕を援護したい打線は、2回裏二死からDeNA先発の今永昇太の直球を松田宣浩がとらえると、打球は左翼へ。ホームランテラス席に飛び込むソロ本塁打で、ソフトバンクが先制点を挙げる。

 日本一へ執念を見せるDeNAは、先発・今永が奮投し、2回裏の先制被弾後はイニングをまたいで4連続三振を奪うなど反撃を待つ。すると5回表、今シリーズ初スタメンの白崎浩之が左翼席へソロ本塁打を放って同点に。なお一死後、倉本寿彦、桑原将志の安打、梶谷隆幸の犠打で二死二、三塁と勝ち越しの好機を作ると、ロペスが左前へ弾き返して二者が生還。3対1とDeNAが逆転に成功した。

 先発・今永は好投を続け、5回裏は三者三振、6回裏は2四球を与えて二死二、三塁のピンチもデスパイネを右飛に抑えて無失点に。7回裏も2奪三振と、ソフトバンク打線を寄せつけず。8回裏に先頭・長谷川勇也に二塁打を浴びて降板したが、11奪三振の快投を見せた。

 以降は決死の継投策。2番手・井納翔一が代打・明石健志を二ゴロに封じて一死三塁。3番手・砂田毅樹が柳田悠岐を投ゴロに抑え、この間に1点を返されるも、4番手・パットンが今宮健太を二ゴロに封じリードを守る。

 追うソフトバンクも7回・モイネロ、8回・岩嵜翔、9回は守護神・サファテと勝ち継投で反撃を期す。すると、9回裏一死。内川聖一がDeNAの守護神・山﨑康晃のツーシームをとらえ、打球は左翼席へ。土壇場で同点のソロ本塁打を放ち、3対3と試合を振り出しに戻した。

 互いに譲らぬ第6戦。勝負が決したのは11回だった。ソフトバンクは一死から内川、中村晃が連続四球で出塁とすると二死後、川島慶三が右前へ運び、二走が生還してサヨナラ。一塁を回った川島を中心に歓喜の輪が広がった。

 ナインの手で7度宙を舞った工藤公康監督は「苦しかったです。3連勝してから連敗して。勝たなければいけない。負けられない状況の中で選手たちが実力以上を発揮してくれた」と、日本一を勝ち取った選手たちを労った。また、この試合、3イニングと奮投し、日本シリーズMVPに輝いたサファテは「今日(力を)使いきってしまった。明日の分は(力が)残っていないので、勝つしかなかった。とにかくチームのために投げた」と笑顔を見せた。

 3連勝発進も、敵地で連敗を喫し、この日も9回一死までビハインドの展開。だが、そこから逆転と劣勢の展開で“強さ”を示したソフトバンクが、2年ぶり8度目の日本一に輝いた。

SMBC日本シリーズ2017 第6戦

2017年11月4日(土)
ヤフオクドーム  ◇開始 18時34分 ◇試合時間 4時間22分 ◇入場者 36,118人

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 H E
横浜DeNAベイスターズ 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 11 0
福岡ソフトバンクホークス 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 1x 4 5 1
バッテリー
[ディ] 今永井納砂田パットン山﨑康●エスコバー(0-1)三上 ‐ 嶺井
[ソ] 東浜嘉弥真石川モイネロ岩嵜○サファテ(1-0) ‐ 甲斐髙谷
本塁打
[ディ] 白崎 1号(5回ソロ 東浜
[ソ] 松田 1号(2回ソロ 今永)、内川 1号(9回ソロ 山﨑康