スポーツで禁止されている「物質」やルールに反する「方法」を使って、意図的に競技力を高めること。そして、「これらの行為を隠すこと」の3つがドーピングに該当します。
一般的には「薬を使って競技力を高めること」が「ドーピング」と思われています。しかし、薬を使う以外にも、自分の血液を冷凍保存しておき、試合の直前に再び体内に入れて酸素運搬能力を高める「血液ドーピング」や細胞、遺伝子に手を加えて競技力を向上させる「遺伝子ドーピング」などの「方法」や、ドーピング検査のときに自分の尿を他人の尿へすりかえるなどの自分が「ドーピングしていることを隠す行為」もドーピングです。
スポーツにおいて、なぜ、ドーピングは禁止されているのでしょう。その主な理由は以下の4つとされています。
アンチ・ドーピングは、スポーツの根幹にある価値と、スポーツの社会的な意義を守ることが目的です。
スポーツがスポーツとして成り立つための、教育・啓発や検査といった様々なアンチ・ドーピング活動を通して、クリーンスポーツに参加する全ての人の健康と権利を守ることと共に、ドーピングのない、クリーンでフェアなスポーツの環境を育むことを目指しています。(JADA アスリートサイト参照)
このアンチ・ドーピング活動の統括組織が世界アンチ・ドーピング機構(WADA)であり、WADAがつくるアンチ・ドーピングにおける全世界・全スポーツの「共通ルール」が、世界アンチ・ドーピング規程です。NPBのアンチ・ドーピングのルールは、世界アンチ・ドーピング規程に準じています。