10月26日に横浜スタジアムで開幕したSMBC日本シリーズ2024。第1戦、第2戦ともにパ・リーグ王者のソフトバンクが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを無傷で勝ち上がった勢いそのままにDeNAに力の差を見せつけて連勝を遂げた。ただ、2試合続けて先制を許したDeNAも必死の食らいつきを見せ、先に得点さえ奪えれば流れが変わる可能性もある。29日の第3戦を前に、両チームが福岡の地に舞い降りた。
ソフトバンクは移動日を休日に。本拠地・みずほPayPayドーム福岡で公式練習は行わず、投手練習が12時30分から行われた。参加者はスチュワート・ジュニア、石川柊太、モイネロ、大関友久。コーチ陣では倉野信次投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)、中田賢一投手コーチ(ブルペン補佐)も選手たちの調整を見守り、時にサポート役を担った。先発登板翌日のモイネロがランニングでリカバリーを図るのに対し、スチュワート・ジュニア、石川、大関は、キャッチボールをしたり、トレーニングボールを使ったりしながら、おのおのに調整。石川がマウンドで投球するシーンも見られた。練習は1時間ほどで終了。明日以降に向けて闘志を高めていく。
DeNAは15時30分から全体練習を実施。東克樹や福岡入りから合流した石田健大らが投手練習。CSファーストステージで左ハムストリングの肉離れを負い、ファイナルステージで登板しなかった東は「投球への不安はない」ときっぱり。野手陣もアップ、打撃、守備とメニューを消化。前日の第2戦で欠場したオースティンはリハビリのため球場には姿を見せなかった。一方で、第2戦の四番を務めた筒香嘉智は打撃練習でサク越えを連発。DH制の採用される敵地での出場に向け状態の良さを示した。また、9月に右尺骨を骨折し離脱していた山本祐大も練習に合流。フルメニューをこなし、不安を感じさせない鋭いスイングも見せていた。主将の牧秀悟、桑原将志ら主力が長時間にわたり打撃練習の守備に就き、慣れない球場でのバウンドを確かめる姿も。充実の練習は1時間半ほどで終わり、選手たちの表情にも明るさがあった。
両チームの練習の合間には第3戦の予告先発が発表。ソフトバンクはスチュワート・ジュニア、DeNAは東。ソフトバンクが地元ファンの大声援を受けて一気に日本一王手をかけるか。それともCS同様に下克上を果たすべくDeNAが反撃ののろしを上げるか。第3戦は明日10月29日にみずほPayPayドーム福岡で18時30分にプレーボールする。