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SMBC日本シリーズ2024

デイリーリポート

第5戦

先発全員安打、2試合連続完封リレーとDeNAがソフトバンクを圧倒、7対0の快勝で日本一へ王手

 第4戦でDeNAが完封リレーで勝利を飾って2勝2敗のタイとなったSMBC日本シリーズ2024。10月31日にみずほPayPayドーム福岡で第5戦を迎えた。ソフトバンクは大関友久、DeNAはジャクソンが先発。勝てば日本一に王手がかかる一戦に球場の熱気も高まっていった。

 第4戦まで先制点を挙げたチームが逆転されることなく勝ち切っている今シリーズ。やはり、先制点が明暗を分けた。DeNAは初回二死一、二塁、2回二死満塁のチャンスを生かせなかったが、3回二死一、二塁で筒香嘉智が大関のフォークをすくい上げて中前へはじき返す先制適時打。「追い込まれていましたが、うまくとらえることができました。つないでつくってくれたチャンスでランナーをかえすことができうれしいです」と筒香は笑顔を見せた。

 3試合連続で先制点を挙げたDeNA。続く4回もこの回からマウンドに上がった前田純に対して2者連続遊撃への内野安打で無死一、二塁のチャンスをつくる。このチャンスに牧秀悟が内角高め直球にうまく体を回転させて反応。高々と舞い上がった打球は左翼席へ吸い込まれる3ランになった。「余計なことは考えず、とにかく強くとらえることを意識していた。追加点を奪うことができてうれしい」。試合前まで打率.118と調子が上がらなかった牧だが、自身シリーズ初本塁打でDeNAが4対0と点差を広げた。

 一方、ソフトバンク打線は中4日で先発マウンドに上がったジャクソンをとらえ切れない。初回は3者連続三振に封じられ、2回は二死一、二塁のチャンスに海野隆司が見逃し三振。3回は二死二塁で栗原陵矢が空振り三振に倒れ、4、5回は三者凡退に終わる。6回も二死一塁で山川穂高が空振り三振、7回の一死二、三塁でも嶺井博希が空振り三振、周東佑京が二ゴロ。ソフトバンク打線はジャクソンに要所を締められ、7回3安打無失点に封じ込まれる。

 8回はジャクソンに代わりマウンドに上がった伊勢大夢に対して一死から柳田悠岐が右前打で出塁するも栗原が中飛、山川が空振り三振とソフトバンクにとってホームが遠過ぎる展開が続く。9回にはDeNAが3点追加。ソフトバンクには7点差をはね返す力はなかった。最終回は中川颯の前に三者凡退でゲームセット。ソフトバンクは第3戦の2回以降、26イニング連続無得点となった。

 DeNAは先発全員の13安打、7得点、2試合連続の完封リレーと投打がかみ合って7対0と快勝。3勝2敗と日本一へ王手をかけた三浦大輔監督は「またホームの横浜で1試合1試合、全員で出し切れるようにやっていきます。ファンの皆さんと、力を一つにして全力で戦っていきます」と力強く宣言。今シリーズは横浜でソフトバンクが2連勝、福岡でDeNAが3連勝と“外弁慶シリーズ”となっている。果たして、11月2日に横浜スタジアムで行われる第6戦はどのような結果になるだろうか。

SMBC日本シリーズ2024 第5戦

2024年10月31日(木)
みずほPayPayドーム福岡 ◇開始 18:01 (3時間38分) ◇入場者 36,636人

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜DeNA 0 0 1 3 0 0 0 0 3 7 13 0
福岡ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
バッテリー
【ディ】 ジャクソン(1-1)、伊勢中川颯 ‐ 戸柱
【ソ】 大関(0-1)、松本晴前田純杉山尾形津森木村光 ‐ 海野嶺井
本塁打
【ディ】 1号(4回3ラン 前田純